abcの見どころ紹介

abcは、第1回であるthe firstから、色々な変化はしつつも、大会の方針は変わらないままここまで歴史を積み重ねております。このページでは、abcのルールとその見どころを紹介します。

本ページの内容については、公式サイトにあるabcのルールをご覧になりながらお読み頂けると幸いです。

1R 150問4択ペーパークイズ

abcは15年の間少しずつ変わってきていますが、48人が2Rに通過できるという点は全く変わっていません。 参加人数の増加に伴い、この48人の枠に入る争い自体が年々激化しています。

abc the ninthまでは100問の一問一答式クイズですが、abc the tenthから現在の150問4択になりました。 制限時間は25分、1問にかけられる時間は単純計算でも10秒しかありません。 最後まで問題を解くことができなくなることもあるぐらいの焦りとプレッシャーの中で、 参加者は自分の記憶を辿らなければならないのです。

この1Rの狭き門を勝ち抜ける48人は誰になるのか?実力者でさえ足元をすくわれることもあれば、ニューフェースが登場しうるのも1Rです。その結果はまさに「結果が出るまでわからない」ものでもあります。

2R 連答つき5○2×クイズ

1Rを抜けた48人が次に挑むのは、12人ずつ4組に分けて行われる多人数での早押しクイズ。 多人数の早押しでは、解答権を確保することそのものも大変になります。 それゆえ、参加者はこの2Rから攻めていかなくてはなりませんが、2問誤答で失格というルールもあるため、正確さも要求されます。

このラウンドでは1Rの順位に応じて、3ポイント、2ポイント、1ポイントのアドバンテージがついています。 しかし、アドバンテージがあるからといって勝ち抜けられると限らないのがこのルール。それは「連答すると2ポイント」というルールのため。アドバンテージのない参加者が連答で一気にポイント上位に躍り出ることもしばしばです。1Rの狭き門を抜けた参加者は、この2Rの壮絶な戦いを制さなければならないのです。

3R Number 10

2Rを抜けるのは各組5人ずつの合計20人。3Rは、この20人を5人ずつ4組に分けて行います。 4組ともルールは異なり、参加者は1つのルールがくじで引かれるごとに、参加・不参加の意志表示をします。 そして、2Rの抜け順位と1Rの順位に応じた優先順位で参加者が決められます。

10○10×

10問正解で勝ち抜け、10問誤答で失格という、シンプルで誤答に最も余裕があるルールです。 それゆえ、このルールは序盤から積極的な早いポイントでの押しが見られます。 スピード感あふれる早押しに注目してください。

しかし、9問誤答の余裕があるからと言って、前半でそれを消費し尽くしてしまっては最後が苦しくなります。 誤答の猶予を計画的に使いながらうまく正解を重ねていかなければならないのです。 単純なルールでありながら、うまい試合運びが求められます。

10 by 10

正解ポイントと誤答ポイントの積が100以上になれば勝ちとなるルール。つまり、誤答が0なら10問正解で勝ち抜け(10×10=100)ですが、1問誤答すると12問(12×9=108)、2問誤答すると13問(13×8=104)、3問誤答すると15問(15×7=105)の正解が必要となります。

誤答するごとにノルマが増えていくため、早くから誤答がかさむと致命傷になりかねません。1問や2問の誤答では挽回できるルールですから、誤答によって崩れない堅実さが求められるルールです。

Swedish 10

正解数に応じて誤答のときに入る×の数が変わるのがこのルール。Swedishの名前は、100m、200m、300m、400mを4人の走者が1人ずつ走る「スウェーデンリレー」から来ています。

終盤(6問〜9問正解)の誤答が痛いのはもちろんのこと、序盤で×を背負ったことでそれが後に響くこともあります。その意味で、どういう場面でも気を抜いていられません。緊張感を持続できるかどうかがカギとなるでしょう。

10 up-down

最初の誤答でポイントが0に戻り、2回目の誤答で失格となる、Number 10の中で最も厳しいルール。 自分が正解できる問題を確実に正解していかなければなりません。少しの動揺や集中の途切れが命取りになってしまいます。

しかし、1問誤答でポイントが0に戻っても、そこからの挽回が可能というのもこのルールで注目したいところ。誤答で即失格となる後がない状態から驚異的なペースで正解を積む参加者もいます。極限の状況で繰り広げられる早押しに注目です。 /

準決勝 3セット制タイムレース Nine Hundred

タイムレースとは、セット中、問題が矢継ぎ早に出題される形式のこと。正解・誤答の判定が出るとすぐに次の問題に移るため、参加者には休む暇がありません。3Rまでのペースよりもさらなる集中力が求められます。

セットの数、時間などは変わってきているものの、ルールの基本軸は変わりません。各セットごとに、そこまでの通算得点上位1人が勝ち抜け、下位1人ないし2人が失格となります。現在は3セット制で、入るポイントがセットごとに違います。

1セット目は正解+1、誤答-1のオーソドックスルール。2セット目は正解+1は変わりませんが、誤答は-2と厳しくなります。3セット目は3人から1人の勝ち抜けを決める、正解+2、誤答-2というルール。大量得点が見込める3セット目では、しばしば点数の逆転も起こります。

選ばれた9人によるスピードと意地のぶつかり合いに注目してください。

決勝 トリプルセブン

現在のabcでは、決勝には3名が残ることになっています。そこで行われるのは、7問正解をベースにしつつ、誤答の余裕がどんどんと増えていくセット獲得型の早押しクイズ。

さすがにここまでの戦いを勝ち抜いてきた猛者達だけあって、決勝の行方は不確定になりがちです。ある時は3セットを1人が連取して終わったこともありますし、最終7セット目までもつれ込んだことは2回(ninth、14th)もあります。しかしどういう結果に終わっても、3人の中の誰か1人が最後にはabcの頂点に輝くのです。一体誰が祝福を受けるのか、最後の1問まで目が離せません。